三重・湯の山スパシア周辺の桜スポットと春の菰野富士ハイキング
湯の山スパシアのある三重県菰野町・湯の山の桜の開花は平地より遅く、例年4月中旬ころまで満開の桜を楽しめます。近鉄電車湯の山線「湯の山温泉」駅から、三滝川沿いに湯の山温泉街を目指していくと、あちこちで満開の桜を見られることでしょう。
また、湯の山スパシアから徒歩13分(車で2分)ほどの場所にある「菰野富士(こものふじ)」も、手軽に春のハイキングを愉しめるアウトドアスポットです。
暖かくなってきて、外歩きの気持ち良い季節、湯の山スパシアから足を伸ばして、菰野町の美しい景色を眺めてみませんか。
(※本記事の写真は2022年4月5日に撮影したものです。気温や天気により一気に桜が満開になり、葉桜になってしまう場合がありますのでご了承ください。)
湯の山温泉駅~湯の山温泉街
湯の山の桜スポットは、近鉄湯の山線「湯の山温泉」駅から湯の山温泉街にかけての一帯で、三滝川沿いを車で走ると、あちこちでソメイヨシノが咲き誇っている様子を見られます。
湯の山温泉駅のホームの裏手にも立派な桜の木がありました。淡いピンク色の花びらが新緑に映えて美しいです。
三滝川にかかる神明橋のたもとからは、山を背景に、川の両側に咲く桜が見られました。
水音に混じってときおり「ホーホケキョ」とうぐいすの鳴き声が聞こえ、春満開の風情があります。
ドライブをしていると次々と立派な桜が両側に現れ、なんとも贅沢な気分です。
青空に映える満開のソメイヨシノ。
足元に目をやると鮮やかな青紫色のムスカリが咲いていました。見事な桜に、ついつい上ばかり見てしまいますが、視線を低くしてみると、いろいろな春を発見できそうです。
鈴鹿スカイライン沿いにもたくさんの桜が咲いていました。後ろに見える小山が、後ほど紹介する菰野富士です。
両側から桜の枝が伸びるこの場所は、絶好のフォトスポット。満開の桜を眺めながら散歩をしている人たちの姿も見られました。
さらに鈴鹿スカイラインを進み、「歓迎 湯の山温泉」の看板をくぐってもう少し行くと、湯の山温泉街へ到着します。
湯の山温泉協会のすぐ近くにある「涙橋」のたもとにある桜は七分咲きといったところでしょうか。足元にはまだほとんど花びらが落ちていなかったので、もうしばらくは愉しめそうです。
御在所ロープウエイの湯の山温泉駅の近くの桜は、まだつぼみが多く残っていました。
今回はロープウエイには乗らず、折り返して、次の目的地である菰野富士に向かいます。
春の菰野富士ハイキング
菰野富士は、広い江野高原の正面に笠を伏せたように腰をすえている、高さ369メートルの小山です。歩いて20分ほどで頂上まで登ることができ、気軽なハイキングスポットとして人気があります。
菰野富士は、湯の山スパシアから歩いて13分ほどで着きますが、マイカーで行くなら、鳥居道駐車場か、そこから300メートルほど手前にある菰野富士駐車場に車を停めると便利です。いずれも駐車料金はかかりません。
駐車場の脇に、周辺マップと菰野富士にまつわる昔話が掲載された看板があります。
菰野富士の山肌には桜は見られませんが、駐車場横のハイキングルートの入り口あたりには桜の木が並んでいました。秋の紅葉に匹敵する桜の景勝地となるよう、2015年から桜の植樹が行われているのだとか。
鳥居戸川のせせらぎを聞きながらうぐいす橋を渡り、道標にしたがって頂上を目指します。
菰野富士は、子どもでも無理なく登頂できる小山で、「子ども富士」と呼ばれているくらいですが、ところどころ急な坂道や階段があるので、滑りにくく歩きやすい靴を履いていくと安心です。
春の菰野富士では、ハイキングコースの途中で可憐なツツジを見ることができます。
カラムラサキツツジという品種のツツジのようです。まだつぼみが多かったので、花の盛りはもう少し先でしょう。
麓から歩いて20分ほどで、標高369メートルの菰野富士の頂上に到着しました。低山ではありますが、頂上からの眺めはすばらしく、伊勢湾から濃尾平野、渥美半島にかけての展望がひらけていました。
目を凝らすと、はるか遠くに名古屋駅周辺の高層ビル群が立ち並んでいるのがわかります。
雄大な眺めに、思わず「ヤッホー!」と叫びたくなってしまうかもしれません。
振り返ると、湯の山かもしか大橋、湯の山温泉、その向こうに御在所岳や鎌ケ岳を仰ぎ見ることができました。
菰野富士山頂にも植樹された桜の木がありましたが、こちらはまだ咲き始めで、つぼみのほうが多く、満開は4月中旬以降になるのではないかな、と思いました。
以上、湯の山スパシア周辺の桜スポットと春の菰野富士ハイキングのご紹介でした。
気温や天気によって桜の開花が一気に進む可能性はありますが、湯の山の桜は例年4月中旬まで見られるそうなので、タイミングが合えばぜひ足を運んでみてくださいね。