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1億4000万個の星を映し出すプラネタリウム「四日市市立博物館」/9月3日までは恐竜に出会える特別展を開催

 

世界トップクラスの星空を鑑賞できるプラネタリウムで感動体験

近鉄四日市駅前の四日市市立博物館には、2016年7月に「最も多くの星を投映するプラネタリウム」としてギネス世界記録に認定された投映機「CHIRON4○1(ケイロンよんまるいち)」を擁するプラネタリウムがあります。

直径48cmの光学式投映機からは世界でもトップクラスの約1億4000万個の星々がドーム内の天空に映し出されます。地球から肉眼で見ることのできる約9500個の恒星には赤や白など固有の色が着けられ、色彩も再現。宇宙空間の細部、星々の輝き一つひとつまで精密に映し出して美しい星空を再現するプラネタリウムとして人気を集めています。

 

4Kの映像美が魅力の話題作「水の惑星-星の旅シリーズ-」を9月3日まで投映


©KAGAYAStudio

プラネタリウムでは年間を通じて季節ごとにさまざまな番組が投映されていますが、9月3日(日)までの一般番組は「水の惑星-星の旅シリーズ-」という番組。人気のプラネタリウム番組制作会社「KAGAYAスタジオ」の新作で、世界各地で撮影した星空タイムラプス映像や、太陽系に存在する氷の天体(土星のリングや衛星エンセラダス、彗星)の迫力あるCG映像を通して、水の惑星・地球の魅力に触れる旅を体験できます。

「四日市市立博物館のプラネタリウムの魅力のひとつが“映像美”です。この春から新しくなった4Kレーザープロジェクターで鮮明な映像を楽しんでいただけます」と、四日市市立博物館天文係の北原里穗さん。

番組とともに投映される星空解説では北原さんをはじめとしたスタッフがナレーションを担当。夜空に広がる星々の魅力などを紹介してくれます。「星空解説を通じて投映される番組への興味を深めてもらい、さらに“今夜の星空を見たくなった”という気持ちになってもらえればと思っています」

四日市市立博物館プラネタリウムでは年間2本ペースでオリジナル番組も投映。スタッフがストーリー構成や表現方法を煮詰めていき、1年がかりで制作しているといいます。9月12日からは開館30周年記念番組「プラネタリウムヒストリー 地上に降りた1億4000万の星」という番組が投映される予定です。

 

ファミリー向け番組や宮沢賢治の名作を題材にした番組など豊富なラインアップ


©KAGAYAStudio

「幅広い年代層の方に楽しんでもらえるプログラムを組んでいるのも四日市市立博物館プラネタリウムの特徴です」と北原さん。

9月3日までは「水の惑星-星の旅シリーズ-」に加えて、最新の恐竜研究を元にしたファミリー番組「発見!南極に恐竜がいた!」や、宮沢賢治が描いた幻想世界を鮮明に再現した夜間特別番組「銀河鉄道の夜」といったプログラムも投映。360度の全天スクリーンで恐竜が動き回ったり、銀河を列車が駆け抜ける様子を楽しむことができます。

 

宇宙船に乗り込んで星空へ旅立つ気分になれる「コズミックギャラリー」

プラネタリウムのアプローチ部分は「コズミックギャラリー」と呼ばれるスペースになっていて、窓から国際宇宙ステーション(ISS)から見た地球の映像を眺めたり、展示を見て太陽系内の天体についてさまざまな知識を学ぶことができます。

実はプラネタリウムのある5階フロアは「GINGA PORT 401」という通称があり、この場所は宇宙船の停泊スペースという位置づけ。ここから宇宙船コズミッククルーザーに搭乗して星空へ旅立つというコンセプトになっており、プラネタリウムのフロアを訪れた瞬間から宇宙空間の気分を味わうことができます。

コズミックギャラリーには本物と同じ繊維を使用した特別仕様のレプリカ宇宙服や、国際宇宙ステーションで提供される宇宙食などの展示も。宇宙旅行への興味を膨らませてくれます。

コズミックギャラリーの奥にある「コズミックラウンジ」では、毎月第2日曜日に天文ボランティアによるワークショップ「ガリレオ教室」を開催。7月9日(日)には「霧箱」と呼ばれる実験装置を用いて天体から放射される宇宙放射線について学ぶ教室が開催されます。

※ワークショップの開催内容は四日市市立博物館のホームページに随時アップされています。
引用:四日市市立博物館・プラネタリウム 公式サイト|ガリレオ教室

 

博物館の特別展では大迫力の“動く恐竜”に出会える

四日市市立博物館4階特別展示室では7月15日(土)から9月3日(日)まで「~6億年のタイムトンネル~恐竜&地球の生きもの進化展」が開催されています。

先カンブリア代から古生代、中生代、新生代の化石や実寸大の恐竜標本に動く恐竜ロボットやさわれる化石などを展示。中でもティラノサウルス、トリケラトプス、ディロフォサウルスの3体の恐竜ロボットは長さ5メートル前後、高さ2メートル前後の大きさがあり、身体の動きもリアルに再現。鳴き声を上げながら3体が向かい合って対峙している姿に本物さながらの迫力を体感できます。

タルボサウルスの頭骨模型も全長1メートルで、目の前で見ると迫力を感じられる存在に。さらに、3Dシアターでは目の前に飛び出してくる恐竜の姿も体感できます。

「リアルな恐竜たちの姿を五感で体験しながら、恐竜の生きた時代に興味を広げてもらえると思います」と、特別展を主催する「四日市公害と環境未来館」の栗田朋子さん。

公害で多くの方が健康被害を受けた四日市市の歴史や教訓を次世代に伝え、環境問題への関心を高める役割を担っている「四日市公害と環境未来館」がこの特別展の企画に取り組んでいることには特別な意義があるといいます。

「地球の歴史の中で現在、“第6の絶滅期”と言われるほど、多くの生物が絶滅の危機にひんしています。過去に絶滅した恐竜やさまざまな生命の歴史に触れながら、気候変動や生物多様性の危機といった問題にも目を向ける機会になってもらえればと思っています」

2階常設展示室では四日市公害に関する資料や映像などの展示に加えて、地球温暖化や生物多様性からごみ問題まで、環境を取り巻く問題を身近に身近に感じ、考えてもらえるような体験・体感型の展示も行われています。

プラネタリウムで水の惑星・地球が太陽系に存在する奇跡を映像で体感した後は、絶滅した恐竜や生きものたちの歴史に触れ、さらに現在、直面している環境問題への関心を高める。この夏の四日市市立博物館は見どころ満載のスポットとなっています。

◆四日市市立博物館・プラネタリウム
住所:三重県四日市市安島一丁目3番16号 そらんぽ四日市内(近鉄四日市駅から西へ徒歩3分)
電話番号:059-355-2700(代表)
開館時間:9:30〜17:00
番組タイムテーブル ※9月3日(日)まで :
「水の惑星-星の旅シリーズ-」 平日 14:20〜15:15 土日祝・夏休み 13:05〜14:00/14:20〜15:15
「発見!南極に恐竜がいた!」平日 15:35〜16:30 土日祝・夏休み 10:05〜11:00/11:20〜12:15/15:35〜16:30
「銀河鉄道の夜」 土曜日 18:20〜19:15
休館日:月曜 ※祝日の場合は開館・翌平日休、2023年8月14日(月)は開館
観覧料:大人550円/高・大生390円/小・中学生210円/幼児無料

◆特別展「~6億年のタイムトンネル~恐竜&地球の生きもの進化展」
開館時間:9:30〜17:00 (入場は16:30まで)
観覧料:大人500円/高・大生350円/中学生以下 無料
会場:そらんぽ四日市(四日市市立博物館)4階特別展示室
※3階・2階の時空街道及び四日市公害と環境未来館常設展示室は観覧無料
ホームページ:https://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/museum.html

この記事を書いた人
編集室「文音」
三重県在住フリーランス ライター&編集者。前職は情報誌編集長。観光スポットや企業、人物インタビューなどの取材を手がけています。

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