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奥琵琶湖レイクシア周辺情報

滋賀県・湖北の運気が上がるパワースポット7選

滋賀県にある琵琶湖の北側は、浅井郡や伊香郡と呼ばれていましたが、今はほぼ長浜市として合併しました。

このエリアは「観音の里」といわれ、昔から観音菩薩が信仰された土地です。豊臣秀吉が湖北に来てからは、長浜の町が発展して、その後秀吉自身も天下人へ駆け上がっていきます。

今回は、長浜市の「運気が上がる」パワースポットをご紹介します。

 

内陸・観音コース

4次元的な美しさ・渡岸寺の国宝11面観音

数ある国宝の仏像の中でも美しさでベスト3に入る仏像がこの湖北にあります。個人的には、観音菩薩像としてはナンバー1です。渡岸寺は国道8号から少し東に入り、北陸本線「高月」駅の近くです。

450年ほど昔、1571年に「姉川の戦い」がありました。この近くを流れる姉川で浅井長政と織田信長の激しい戦いが行われました。姉川が血で染まり真っ赤な川になったといいます。

境内にはここの観音様を埋めた場所があります。兵火に焼かれる前に近所の人たちが土中に埋め、難を逃れていたと伝えられる場所です。

「天平の甍」などで有名な作家、井上靖が「星と祭」を書くときに何度もここを訪れたことから文学碑も建っています。

仏像は本堂の隣にある、湿度や空調が整えられたコンクリート造りの収蔵庫に安置されています。収蔵庫内では自動録音アナウンスのほかに専門の説明員の方が解説して、個別の質問にも答えてくれます。館内の撮影は禁止です。11面観音と大日如来と阿弥陀如来の計3体が安置されています。

大日如来と阿弥陀如来は国の重要文化財で、大きくどっしりしていて、鑑賞する価値は充分です。

国宝の11面観音は裏にもまわれて全方位から鑑賞できます。しかしとにかく、館内に入った瞬間からこの観音様のオーラが感じられ、まだ目も合わせていないのにドキドキしてしまうのですから不思議です。観音様の形をしているとはいえ、ただの樹木のはずなのに、人間以上の存在感があるなど、科学的には信じられませんが、たしかに目に見えない力を感じるのです。

 

渡岸寺
・住所:滋賀県長浜市高月町渡岸寺50
・電話番号: 0749-85-2632
・入館料:500円
・駐車場:あり、無料
・営業時間: 9:00~17:00(冬季は16:00まで)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/657/

子授けの観音様 石道寺


木ノ本駅から距離にして3キロ、渡岸寺からは車で10分ほどの、山のふもとにあるお寺です。本堂の中に安置されている11面観音像は昔から子授けの観音様といわれています。

新型コロナウイルス感染予防のため、現在は拝むことができなくなっていますが、以前に見たときは、渡岸寺の観音様とはまったく印象が異なり、美しいというのとは違って味のある観音様でした。

この地でずっと子供が授からなかったご婦人が祈願したところ授かることができたという話がさきほどの井上靖の小説にも出てきますし、半世紀近く前に放送されたNHKの「新日本紀行」という番組でも、子供ができない地元の夫婦に女の子が授かったというエピソードが出てきます。

石道寺
・住所:滋賀県長浜市木野本町石道
・電話番号:なし
・拝観料:300円(30名以上の団体は200円)
・駐車場:あり、無料
・営業時間:9:00~16:00
・備考:2022年9月現在、新型コロナウイルス感染予防のため、閉館中です。再開については未定です。
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/669/

 

湖岸コース

秀吉出世の城・長浜城


長浜城を築いたのは豊臣秀吉、1574年から築城をはじめ、翌年完成しました。現在の長浜城は1983年に再建されたものです。

館内は長浜城歴史資料館として、湖北・長浜の歴史と文化や主に秀吉と長浜についての展示が見学でき、最上階天守は戦国パノラマ展望台として、琵琶湖や長浜の町も一望できます。

また、周辺の広い豊公園内には太閤井戸跡、天守閣跡石碑と豊臣秀吉銅像、本丸石垣といった長浜城の遺構があります。

秀吉が天下統一を果たしてからは山内一豊が城主になりました。大河ドラマ「功名が辻」の山内一豊はもともと尾張の浪人に過ぎなかったのが、賢妻の代表ともいえる千代の内助の功により、のちに一国の大名にまでなりました。

その夫婦が若いころ出世の足掛かりとしたのがこの長浜城時代でした。秀吉と一豊という低い身分から大出世した2人なので、出世のパワーがあるお城といえます。2人とも高い位置から琵琶湖を眺めていたのでしょうか。

長浜城
・住所:滋賀県長浜市公園町10-10
・電話番号:0749-63-4611
・入館料:大人410円、小・中学生200円
・営業時間:9:00〜17:00(入館受付時間は16:30まで)
https://www.city.nagahama.lg.jp/section/rekihaku/

城下町を見守る、長浜八幡宮

長浜駅から徒歩10分ほどの場所に、長浜八幡宮があります。創建は平安時代、1000年近く前になります。鎌倉、室町、戦国時代と度重なる兵火により荒廃しましたが、豊臣秀吉により再興されました。

ご利益は開運・厄除けです。街中にありますが、境内は広く、この一帯だけ森のようになっていて厳かな雰囲気があります。拝殿も本殿も檜皮葺きで、摂社・末社もあります。


城下町は長浜城と長浜八幡宮に挟まれた位置にあり、両側から見守られているかのようです。

長濱八幡宮
・住所:滋賀県長浜市宮前町13番55号
・電話番号:0749-62-0481
・拝観料:境内 無料
・駐車場:あり、無料
http://www.biwa.ne.jp/~hatimang/

門前町から大通寺へ


城下町の通りを門前町としているのが、真宗大谷派長浜別院の大通寺です。別院というのは長浜教区一帯の一般寺院を管理する、本山機能を持つ拠点のことです。


特徴は、とにかく山門と本堂が巨大です。本堂は戦国時代に京都の東本願寺に建てられたものが、江戸時代初期にここへ移築されました。枯山水など2つある庭園の見学ができます。

大通寺
・住所:滋賀県長浜市元浜町32-9
・電話番号:0749-62-0054
・拝観料:境内 無料/本堂内・庭園鑑賞 大人 500円、中学生 100円、小学生以下無料
( 20名以上は団体割引)
・営業時間:10:00~16:00
・定休日:12月29日〜1月4日
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/575/

歴史好きには超穴場、知善院


城下町から1本入ったところにある、一見普通のお寺ですが、実は非常に貴重なものが所蔵されています。

歴史好きな方には見逃せない3点セットがここに保管されています。それは、


1.大坂城落城の時に持ち出された、豊臣秀吉の木像
2.浅井三姉妹の長女で秀吉の側室淀殿から、妹お初の夫京極高次に宛てた自筆の手紙
3.運慶作と伝えられる、国の重要文化財、11面観音菩薩座像

2度にわたる大坂の陣や、茶々、初、江の三姉妹などについての説明は、歴史好きな方へは不要でしょう。秀吉天下の同時代に大阪城にあったということは、限りなく本人に近いと推定できる像。さらにほとんど資料がない茶々=淀殿の自筆の書が残るというのですからワクワクが止まりません。そして、国の重要文化財つまり昔の国宝だった、珍しい座像の11面観音です。

ただ、高齢化でお寺の管理が難しくなっているようで、タイミングによっては常時拝観ができなくなっています。できれば事前に連絡することをおススメします。

知善院
・住所:滋賀県長浜市元浜町29-10
・電話番号:0749-62-5358
・拝観料:300円(30名以上の団体は250円)
https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/577/

巨大なびわこ大仏(長浜大仏さん)


長浜城から少し南に行ったところに、 高さ28メートルの大きな大仏さんが立っています。

100メートルほど離れた場所からでも目立っています。
近くまで行くと、

臨済宗のお寺・良躊寺にある阿弥陀様です。
こちらは自由に入れて参拝できますが、和尚さんも奥さんもいい方です。広い庭を手入れされていることが多いので、一言ご挨拶されてみてもいいと思います。


長浜城の公園から琵琶湖越しにでもわかります。

平安山良畴寺
・住所:滋賀県長浜市下坂浜町86
・電話番号:0749-62-1770
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:年中無休
・拝観料:無料
・駐車場:あり、無料

おまけ・水陸両用バスで琵琶湖へダイブ


城下町の黒壁スクエアからバスに乗って、街中や長浜城などを走り、最後は琵琶湖へ飛び込んで船になります。窓がないオープン仕様なので、迫力満点です。

しばらく琵琶湖を周遊し、黒壁スクエアへ戻るコースです。

Discovery Japan inびわ湖ツアー
・住所:滋賀県長浜市元浜町10-27
・電話番号:0749-53-225
・営業時間:09:00~17:00
・定休日:不定休
・料金:大人(中学生以上)2,800円、小人(3歳~小学生)1,800円、幼児(2歳以下)500円
https://biwakotour.com/

 

まとめ

昔、この湖北エリアは北陸と東海と畿内を結ぶ街道が交差する、交通の要衝でした。
織田信長も天下に向けた上洛のため尾張から京都へのルート上にあたる北近江の浅井長政に妹を嫁がせて同盟しました。

浅井長政のお墓は長浜城の近くの徳勝寺(長浜市平方町872)にあります。実は山内一豊の賢妻・千代の父親は北近江出身で、浅井長政に仕えていたという話があります。浅井三姉妹の次女・初は京極高次と結婚後、現在の高島市の大溝城に住んでいますが、同時期に対岸の長浜城には山内一豊が住んでいます。

ここからは想像ですが、当時の湖上交通を考えると、初と千代は船で行き来して何らかの交流があっても不思議ではありません。今でいうママ友です。今津の港から竹生島を経由して長浜港へ、と考えると現在の竹生島クルーズ(今津港/琵琶湖汽船)と同じルートになります。お互いに夫は秀吉の戦でずっと留守なので、日帰りしなくても良かったはずです。

その竹生島も、湖北で外せないパワースポットのひとつ。竹生島に関する記事もありますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

GFC奥琵琶湖から車で30分ほどで到着する滋賀県長浜市街は、歴史情緒あふれるパワースポットが数多く点在しています。ぜひ、気になるパワースポットに立ち寄って、運気をアップしてくださいね。

この記事を書いた人
かのまお
放浪ライター。年の半分は福井や滋賀など関西~北陸を中心に放浪しています。尊敬する人は山下清。小説も出版してます。

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